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MERS(中東呼吸器症候群)って知ってますか? [感染症]

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日本ではまだそれほどの話題になっていないけれども、中東で新たな呼吸器感染症が話題になっているのをご存じだろうか?

マーズ(MERS)、中東呼吸器症候群と呼ばれるこの病気は、SARSと同じく、コロナウイルスの変異により発生した呼吸器感染症である。

それがどんな病気か、まずは説明してみる。


<致死率は30%の新型感染症>

このウイルスが最初に確認されたのは2012年9月のこと。

いったいどこから現れたのかわからなかったが、いまではどうやら、ラクダの感染症として進化してきたらしいことがわかっている。

ラクダにとってはよくあるウイルス感染症で風邪のようなのだが、人間に感染すると驚異的な悪性度を発揮する。

これまでに中東や米欧、フィリピンなど20カ国で683人の感染が確認され、204人が死亡しているというのだ。

致死率は30%近いという恐ろしさ、SARSの再来を思わせる。


<人から人への感染も徐々に広がっている>

これまでのところ、基本的にはラクダの多い中東での感染が主で、ヨーロッパや東南アジアでの発症も、中東で感染した人が帰国してから発症したパターンだ。

基本的にはラクダから感染しているのだろう。

だからWHOもそれほど大騒ぎはしていない。

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しかし、人から人への感染は徐々に広がっている。

主に家族の間で、あるいは患者から病院関係者へといった形で広がっている。


比較的初期の例でいうと、中東から帰国したヨーロッパの人が発症し、その息子二人が感染したというケースがある。

本人は大丈夫だったが、息子二人のうちの一人が亡くなっている。

亡くなった息子は持病があり、免疫状態が良くなかったということで、不幸が重なった形になっている。

しかし、実はもう一人の家族も高熱こそ出していないが風邪症状を発症しており、感染力は決して低いとは言えない。


<MERSは日本にも来る>

SARSがインドやベトナムで出現し、香港で世界各国の人に感染して広がり始めたあの時。

その高い致死率と強い感染力で、日本はパニックになった。

SARSに感染した恐れのある台湾の教師が生徒の修学旅行に同伴で日本に来ていたことが分かったときの厚生労働省のパニックの様、まだ覚えている。


今回はまだ、大きな騒ぎにならない。

NHKは淡々と報道を続けているが、民法が大騒ぎしないからかな。(笑)


でも、こういう感染症って、くるんだよね。

上に上げた家族の例、ここに恐ろしさがある。

感染したけど症状が軽い人がいるんだ。

こういう人は、自分では何もわからないままにキャリアとなって感染症を広げる。


こういう人が海外で感染して、日本に帰ってきたときに、都会で働くと・・・



<どうすればいいのか?>

結局、一人一人の自覚が重要。

最近はドバイなど、観光に力を入れる国が増えている中東、都会に行く分にはそれほど心配ないのだけれども、日本人はけっこう、砂漠が好き。(笑)

ラクダで砂漠ツアーとかあると喜んで参加するよね。


ここで、今一度、よく考えてほしい。

体力に自信がない人、あるいは、国に帰ったら高齢者や乳幼児と同居している人。

もう一度よく考えてから、参加するかどうかを考えてみてね。




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