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エボラ出血熱 日本に来る日 [感染症]

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<これまでの感染規模とは違う気がする>

西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大がだんだんペースを上げてきた。

これ、過去に何度も繰り返されたこの病気の拡大とはどうも様相が異なるように思うのだ。

何が問題なのか?




<人から人への感染力が上がっていないか?>

初めてエボラ出血熱が発見されてから、アフリカでは何度か小さなエリアでの感染爆発があった。

その地域の数十人が感染して亡くなったりひどい目にあったりして、でも、自然に収まっていた。

最初のころの感染事件では、感染患者がアフリカの中で飛行機で移動中に発症したケースもあったが、このときには乗客やキャビンアテンダントには大きな感染爆発は起きていない。


エボラ出血熱を発症すると高熱が出て、咳こんだり、下痢したり、ときに体中の様々な粘膜が破たんしてそこから出血したりということが起こる。

その時に、体液や血液に直接触れてしまったり、その体液系の飛沫(唾液以外の)をたくさん吸い込んでしまったりすると感染が起こる。

だけど、直接患者に触らなかったり、同じ室内にいてもすぐそばに長時間いなければ感染は拡大しにくいのがエボラ出血熱の特徴だった。


でも、ここのところの拡大のペースがこれまでよりも早いし、長引いている。

これはつまり、過去と同じように対策をしていたのでは感染拡大が防げなくなりつつあることを意味しているように思える。

おそらく、だが、飛沫を吸い込んで感染する力が上がっているのではないだろうか?


少ない量での飛まつ感染が起こりやすくなってきているのでは。

一番怖いのは、ひょっとしたら患者が咳込んだときに感染力のある粒子が空気中に放出されるという変化が起きてしまっていないかということだが・・・。


<日本にエボラが来る可能性>

日本にエボラ出血熱が感染拡大する可能性は、ある。

これ、どういうチャンスで起こるかというと、アフリカから直接伝わるのではなくて、ヨーロッパ経由で起こる可能性があるのではないか、どうもそう思えるのだ。

日本に比べるとアフリカに近く、アフリカに仕事や観光で行くチャンスは特にヨーロッパ南部の人たちでは多い。

地中海を渡ればすぐにアフリカなんだから。


考えてみよう。

ここのところの感染拡大の状況から、エボラ出血熱の感染力が上がったとする。

だからといって、潜伏期はそれほど変わらないだろう(これは特にエビデンスはない推測)。


そして、エボラのこれまでの致死率はアフリカでは高いが、ヨーロッパ人の間では低めである。

何を意味するかといえば、医療が発達した環境にあって、早め早めに手厚いケアを受けることで致死を免れている可能性があることが一つ。

もう一つは、発症初期に解熱剤を飲んで体を休めるなどていれば重症化しにくかったりするのではないかと思われることだ。

こっちは怖い。


感染地に行った人が潜伏期間中に帰国の途につき、体調がいまいちなのを押したままで活発に活動してしまう可能性は高くなる。

軽く発症した段階のヨーロッパ人が多くの国を転々としながらビジネスに携わるとき。

そのときに、ヨーロッパに出かけた日本人がそこで危険性を認識しないままに感染してしまう可能性がある。


日本にエボラが入ってくるとすれば、それが一番ありうるシナリオだと思う。

そしてその前提条件となるのが、エボラウイルスの人から人への感染力が上がるということである。

でも、どうも、それが起こり始めている気がするのだ。



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