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自己愛性パーソナリティ障害と演技性パーソナリティ障害の混合 [ストレスと心の病]

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<自己愛性パーソナリティ障害という言葉を知っていますか?>

自己愛性人格障害とも言います。

==引用==

自己愛性パーソナリティ障害(じこあいせいパーソナリティしょうがい、英: Narcissistic personality disorder ; NPD)とは、ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一類型である。Wikipediaより

==引用==

人格障害というのは精神疾患ではなくて、正確とか気質のようなものととらえられています。

アメリカの分類に従うと、アメリカ人の10人に1人ぐらいは何らかの人格障害に分類できるのだとか。

ちょっと変わったところがあるね、みたいな感じかなあ。


いくつも分類があるのですが、この中の一つが自己愛性人格障害です。

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アメリカの診断基準であるDSM-IV分類の定義を見てみましょう、Wikipediaに掲載されているものです。

==引用==

DSM-IV-TR

誇大性(空想または行動における)、賞賛されたいという欲求、共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。

自己の重要性に関する誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する
限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
自分が “特別” であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人たちに(または施設で)しか理解されない、または関係があるべきだ、と信じている。
過剰な賞賛を求める。
特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを理由なく期待する。
対人関係で相手を不当に利用する、つまり、自分自身の目的を達成するために他人を利用する。
共感性の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
尊大で傲慢な行動、態度

高橋三郎、大野裕、染矢俊幸(訳) 『DSM‐IV‐TR 精神疾患の診断・統計マニュアル 新訂版』 医学書院、2004年1月。より引用。

==引用==

うん。

そういうことなんですよねえ、どこかちょっと、思い当りませんか?

最近有名な方に。

<彼女と似ている部分>

もちろん、すべての項目は該当しないのですが、部分的にはそのものズバリな感じがします。

ありもしない現象の存在を信じ込んで、自分が信頼する人からの説得にも簡単には折れなかったり、

自分のせいで被害を受けている人たちのところに、自分の妄想を証明するために乗り込むことに意欲を見せたり。

そう考えると、一連の行動も態度も仕方ないのかなあと。


この診断だけでなく、別の診断にも該当する部分があります。

演技性人格(パーソナリティ)障害というものですね。


<演技性パーソナリティ障害とは>

==引用==

演技性パーソナリティ障害(えんぎせいパーソナリティしょうがい)は、日常生活の中において役者の演技のような行動をし、その結果自分が注目の的とならなければ大きなストレスを受けるため、自己破壊的な行動や、あるいは自己破壊的なまでに挑発的な性行動を取ったりする精神疾患である。Wikipedia

==引用==

(Wikipediaでは精神疾患である、となっていますが、DSM分類では、人格障害は精神疾患ではないと分類されているはずです。)

こちらも、けっこう該当する部分が多いように思うのですよね。

あのお方に。


こちらもDSM-IV分類の診断基準を列挙してみましょうか?

==引用==

DSM-IV-TRによると、以下の基準に5つ以上当てはまる場合、演技性パーソナリティ障害が疑われる。『DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引』(著者:American Psychiatric Association、翻訳:高橋三郎、大野裕、染矢俊幸、出版社:医学書院、ISBN 4260118862) より引用。

過度に情緒的で、度を過ごして人の注意を引こうとする行動の広範な様式で、成人期早期に始まり、さまざまな状況で明らかになる。

自分が注目の的になっていない状況では楽しくない。
他人との交流は、しばしば不適切なほどに性的に誘惑的または挑発的な行動によって特徴づけられる
浅薄ですばやく変化する感情表出を示す。
自分への関心を引くために絶えず身体的外見を用いる。
過度に印象的だが内容の詳細がない話し方をする。
自己演技化、芝居がかった態度、誇張した情緒表現。
被暗示的、つまり他人または環境の影響を受けやすい。
対人関係を実際以上に親密なものとみなす。

==引用==

さて、いかがでしょうか?

いろいろと、ウェブ上の情報で該当する部分があるように思われるのですが。

自己愛性人格障害+演技性人格障害

この二つの気質の複合が根本的な問題なのかなと思えます。


<虚言性人格障害という提言もある>

どちらかというと演技性に近い部分もあるのかなと思うのは、演技性人格障害の人には虚言癖があるという部分です。

こちらもまたWikipediaの記述を引用してみましょう。


==引用==

虚言

演技性パーソナリティ障害と関連する精神疾患にプソイドロギア・ファンタスティカ、いわゆる病的虚言症がある。願望にもとづき、自分を実際以上に見せるために、あらゆる妄想虚言を吐く、一群の病者である。願望による妄想を事実であるかのように語る。外見を良くするために化粧をするが、それと同じ感覚で外見を良くするために虚言を吐く。有名人や権力者と知り合いであるかのように、会話中にはネーム・ドロッピングを行う。高い知性を伴えば、スタンドプレイの好きな、権力志向の人物という評価内に納まることもあるが、多くは周囲との利害を調整できず、詐欺などの犯罪を犯すこともある。

本症を罹患している者の依存者による妄想虚言の解き明かしを行った場合、症状が悪化(境界性パーソナリティ障害の急性症状に近似)する場合がある。

本症診断を、虚言性パーソナリティ障害と表現する医師もあるが、現状ICD10のカテゴリF60及び、DSM-IV-TRでは定められていない。

==引用==

こうしてみると、自己愛性ではなくて、知的レベルの高い演技性人格障害ですね、かなりの部分。

虚言性パーソナリティ障害、という分類があればそれにもっとも近いのかもしれませんね。


<演技性人格障害にどう対処するか>

で、こういう人格障害を治療、いや、疾患ではないので矯正できるか、ということですが、これはなかなか難しいでしょう。

周囲が

「あ、この人はこういう人なんだ。」

そう思って、お互いに困った事態に陥らないように注意深く付き合っていくことが一番重要です。

本人も演技していることが悪いことだとは考えていなくて、自分のアイデンティティを保つために行っていることなのですから。

つまり、自分で演技していながら、それが真実であると、少なくとも表層意識では自分でも信じ込んでしまっているのですよ。

だから産んでもいない息子を探しに行くという発言もさらりと出たりします。

高度な嘘をついているのですが、嘘に見えません。

見た目が比較的美しくて、インテリジェンスが高めの人の場合、世間知らずな研究者の楽園にいらっしゃる学者さんあたりはコロッと騙されるかもしれないので、気を付けるべきですね。



・・・もう遅いってか?



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