笹井芳樹氏の記者会見が、神戸理研の解体提言につながった [STAP細胞]
スポンサードリンク
理研改革委員会によるSTAP問題解決への提言。
様々な記者会見の中で最もわかりやすかった。
でも、とても厳しいもので、神戸の理研再生センターは解体が提示された。
これは、今回の騒動に関係なく研究を進めていた真面目な研究者たちにはとんでもないとばっちりだと思う。
まあでも、世間一般にはよくあることだよね。
<雉も鳴かずば撃たれまい>
4月9日の小保方さんの記者会見の翌日、4月10日に発足した改革委員会。
あのような厳しい提言になること、当初は理研改革委員会も予測していなかったらしい。
理研発生センターの解体となると、ほかの人々に与える影響も半端なく大きい。
小保方さんの顔を見るのもいやという人たちが神戸理研にはたくさんいるだろう。
真面目な研究者たちの中には、理研を離れてほかの研究機関に移ったり、研究職をやめる人たちも出るだろう。
それでも、改革委員会が解体を提言したのは、そうしないと理研が改善することはないんじゃないかと考えたから。
そう思わせる最大の要因の一つが、4月16日に開かれた笹井芳樹副センター長の記者会見にあるという。
==引用==
<STAP細胞>改革委員「疑惑後、理研の対応まずく」
毎日新聞 6月18日(水)7時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140618-00000014-mai-sctch
STAP細胞の論文不正問題で、小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーが所属する理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の「解体」を提言した改革委員会(解散)の委員を務めた中村征樹・大阪大准教授(40)が毎日新聞の取材に応じた。「委員会発足当初は『解体』とまで考えていなかったが、疑惑発覚後の理研の対応がまずかった」と、日本を代表する生命科学の研究機関に厳しい提言を突き付けた理由を語った。【根本毅】
改革委は外部識者6人で構成し、理研調査委による論文不正認定後の4月10日に発足。約2カ月間で非公式も含め20回近く会合を開いた。これと並行してCDBも「自己点検検証委員会」を設置し、小保方氏の採用や不正を見過ごした経緯を調査。随時、改革委に報告していたという。
自己点検委は、CDBが小保方氏を特別扱いで採用し、他の研究者からのチェックを受けずに論文が作成された経緯などを明らかにした。しかし、中村准教授によると、背景にiPS細胞(人工多能性幹細胞)研究を上回る画期的な成果を獲得したいというCDB幹部の意向があったことには踏み込めていなかった。小保方氏採用時にCDBの竹市雅俊センター長が野依良治・理研理事長に提出した推薦書類には、iPS細胞のがん化リスクが挙げられ「新規手法の開発が急務」と記されていた。
更に、中村准教授は、疑惑発覚後の問題点として▽論文の調査中だった3月、STAP細胞の作製が可能かどうか確認せずに詳細な手順を公表した▽笹井芳樹・CDB副センター長が謝罪記者会見で「論文をまとめる最終段階で参加した」など責任逃れと受け取られても仕方がない発言をした▽自己点検委の報告が遅れた--などを挙げた。
以下略
==引用==
<問題点の根本には理研神戸のずさんな管理体制がある。>
中村氏が指摘している具体的な問題点、改めてピックアップしてみよう。
1.▽論文の調査中だった3月、STAP細胞の作製が可能かどうか確認せずに詳細な手順を公表した
これにより、小保方さんは新たな論文業績をもう一つ手に入れたわけだ。
しかし、この内容はSTAP細胞の再現に何の役にも立たないものだった。
かえって無駄な時間と手間を世界中の研究者たちにかけさせてしまったことになる。
でも、これは
「早く詳細な手順を公開すべきである」
というのは、マスコミやインターネットでワイワイ言われていたことで、それに速やかに対応したともいえる。
この時点で、小保方さんの実験があそこまでのねつ造の塊だとは理研神戸も考えていなかったはずで、これを責めるのは筋違いではないだろうか。
小保方さんにいいように転がされていたのは間違いないけれども。
2.▽笹井芳樹・CDB副センター長が謝罪記者会見で「論文をまとめる最終段階で参加した」など責任逃れと受け取られても仕方がない発言をした
これはまずかったね。
学会の質疑応答で、発表内容に学問的に突っ込んでくる鋭い質問をかわす時にはしばしば行われる応答だけど、記者会見は学会ではない。
みんなは笹井氏がどう責任を持つかということではなくて、どのようにこの問題が生まれたのか、STAP細胞の論文の問題点はどこかということが知りたかった。
でも、笹井氏が論理的に答えれば答えるほど、ひたすら、自分たちは悪くない、責任はないと言い逃れを繰り返しているようにしか見えなかった。
この人が理研発生センターの幹部を代表していると考えれば、更迭は仕方ないだろう。
でも、それがどうして解体にまでつながるのか?
笹井さんのこの態度は個人で責任をかぶることはあっても、解体につながるという記事の理屈がわからない。
3.▽自己点検委の報告が遅れた
結局はここだろうね、笹井さんの記者会見が決めてではない。
理研の自浄作用が期待できないことが、自己点検委員会の態度から明らかになった。
また、ここでは出ていないけれども、なあなあのうちに小保方さんが理研の再現実験にすでに参加していたというのも改革委員会の心証を大きく損ねたんじゃないかと思う。
その行為が世間一般の常識からすればおかしいよね、疑惑の人物をその疑惑を証明する作業に秘密に参加させてるっていったいなんだよ。
理研は自分で何とかする態度が見えない。
それができそうな組織ではない。
そう判断されて仕方なかったかなと思う。
スポンサードリンク
理研改革委員会によるSTAP問題解決への提言。
様々な記者会見の中で最もわかりやすかった。
でも、とても厳しいもので、神戸の理研再生センターは解体が提示された。
これは、今回の騒動に関係なく研究を進めていた真面目な研究者たちにはとんでもないとばっちりだと思う。
まあでも、世間一般にはよくあることだよね。
<雉も鳴かずば撃たれまい>
4月9日の小保方さんの記者会見の翌日、4月10日に発足した改革委員会。
あのような厳しい提言になること、当初は理研改革委員会も予測していなかったらしい。
理研発生センターの解体となると、ほかの人々に与える影響も半端なく大きい。
小保方さんの顔を見るのもいやという人たちが神戸理研にはたくさんいるだろう。
真面目な研究者たちの中には、理研を離れてほかの研究機関に移ったり、研究職をやめる人たちも出るだろう。
それでも、改革委員会が解体を提言したのは、そうしないと理研が改善することはないんじゃないかと考えたから。
そう思わせる最大の要因の一つが、4月16日に開かれた笹井芳樹副センター長の記者会見にあるという。
==引用==
<STAP細胞>改革委員「疑惑後、理研の対応まずく」
毎日新聞 6月18日(水)7時31分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140618-00000014-mai-sctch
STAP細胞の論文不正問題で、小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーが所属する理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の「解体」を提言した改革委員会(解散)の委員を務めた中村征樹・大阪大准教授(40)が毎日新聞の取材に応じた。「委員会発足当初は『解体』とまで考えていなかったが、疑惑発覚後の理研の対応がまずかった」と、日本を代表する生命科学の研究機関に厳しい提言を突き付けた理由を語った。【根本毅】
改革委は外部識者6人で構成し、理研調査委による論文不正認定後の4月10日に発足。約2カ月間で非公式も含め20回近く会合を開いた。これと並行してCDBも「自己点検検証委員会」を設置し、小保方氏の採用や不正を見過ごした経緯を調査。随時、改革委に報告していたという。
自己点検委は、CDBが小保方氏を特別扱いで採用し、他の研究者からのチェックを受けずに論文が作成された経緯などを明らかにした。しかし、中村准教授によると、背景にiPS細胞(人工多能性幹細胞)研究を上回る画期的な成果を獲得したいというCDB幹部の意向があったことには踏み込めていなかった。小保方氏採用時にCDBの竹市雅俊センター長が野依良治・理研理事長に提出した推薦書類には、iPS細胞のがん化リスクが挙げられ「新規手法の開発が急務」と記されていた。
更に、中村准教授は、疑惑発覚後の問題点として▽論文の調査中だった3月、STAP細胞の作製が可能かどうか確認せずに詳細な手順を公表した▽笹井芳樹・CDB副センター長が謝罪記者会見で「論文をまとめる最終段階で参加した」など責任逃れと受け取られても仕方がない発言をした▽自己点検委の報告が遅れた--などを挙げた。
以下略
==引用==
<問題点の根本には理研神戸のずさんな管理体制がある。>
中村氏が指摘している具体的な問題点、改めてピックアップしてみよう。
1.▽論文の調査中だった3月、STAP細胞の作製が可能かどうか確認せずに詳細な手順を公表した
これにより、小保方さんは新たな論文業績をもう一つ手に入れたわけだ。
しかし、この内容はSTAP細胞の再現に何の役にも立たないものだった。
かえって無駄な時間と手間を世界中の研究者たちにかけさせてしまったことになる。
でも、これは
「早く詳細な手順を公開すべきである」
というのは、マスコミやインターネットでワイワイ言われていたことで、それに速やかに対応したともいえる。
この時点で、小保方さんの実験があそこまでのねつ造の塊だとは理研神戸も考えていなかったはずで、これを責めるのは筋違いではないだろうか。
小保方さんにいいように転がされていたのは間違いないけれども。
2.▽笹井芳樹・CDB副センター長が謝罪記者会見で「論文をまとめる最終段階で参加した」など責任逃れと受け取られても仕方がない発言をした
これはまずかったね。
学会の質疑応答で、発表内容に学問的に突っ込んでくる鋭い質問をかわす時にはしばしば行われる応答だけど、記者会見は学会ではない。
みんなは笹井氏がどう責任を持つかということではなくて、どのようにこの問題が生まれたのか、STAP細胞の論文の問題点はどこかということが知りたかった。
でも、笹井氏が論理的に答えれば答えるほど、ひたすら、自分たちは悪くない、責任はないと言い逃れを繰り返しているようにしか見えなかった。
この人が理研発生センターの幹部を代表していると考えれば、更迭は仕方ないだろう。
でも、それがどうして解体にまでつながるのか?
笹井さんのこの態度は個人で責任をかぶることはあっても、解体につながるという記事の理屈がわからない。
3.▽自己点検委の報告が遅れた
結局はここだろうね、笹井さんの記者会見が決めてではない。
理研の自浄作用が期待できないことが、自己点検委員会の態度から明らかになった。
また、ここでは出ていないけれども、なあなあのうちに小保方さんが理研の再現実験にすでに参加していたというのも改革委員会の心証を大きく損ねたんじゃないかと思う。
その行為が世間一般の常識からすればおかしいよね、疑惑の人物をその疑惑を証明する作業に秘密に参加させてるっていったいなんだよ。
理研は自分で何とかする態度が見えない。
それができそうな組織ではない。
そう判断されて仕方なかったかなと思う。
スポンサードリンク
コメント 0